書誌事項
- タイトル別名
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- The influence of types of living alone on 2-year health changes according to elderly adults' marital status: Based on the Comprehensive Regional Studies for Preventing Isolation of the Elderly Who Live in Metropolitan Area (CAPITAL Study)
- ドッキョ コウレイシャ ノ ハイグウ カンケイ カラ ミタ ルイケイ ガ 2ネンカン ノ ケンコウ ジョウタイ ノ ヘンカ ニ オヨボス エイキョウ : シュトケン コウレイシャ ノ チイキ ホウカツテキ コリツ ヨボウ ケンキュウ(CAPITAL study)ヨリ
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説明
<p>目的 本研究の目的は,独居高齢者を配偶関係から類型化し,2年間の追跡調査を行い,独居高齢者の類型が,高次生活機能および精神的健康状態の2年間の変化に及ぼす影響について明らかにするものである。</p><p>方法 ベースライン調査の対象者は,2013年に東京都A区B地域包括支援センター管内の65歳以上の住民のうち,要介護度4・5および施設入居者を除く者に実施した郵送調査の分析項目にすべて回答した独居高齢者757人である。2年後に実施した同様の調査に回答した527人のうち配偶関係,同居者の有無の把握ができた517人を追跡調査の分析対象者とした。配偶者との関係から,別居・離別・死別・未婚に類型化した。高次生活機能の指標は老研式活動能力指標,精神的健康状態の指標はWHO-5-Jを用いた。老研式活動能力指標総得点およびWHO-5-J得点の2年間の変化に関連する要因の分析は,それぞれの変化量を従属変数とし,2013年の独居類型,性別,世帯収入,別居子の有無を固定因子,調整変数として,2013年の老研式活動能力指標総得点またはWHO-5-J得点,年齢,慢性疾患の数を共変量とした共分散分析を用いた。</p><p>結果 老研式活動能力指標総得点の変化量について,独居類型の主効果が認められ,別居群において共変量の調整済変化量が−0.95点と他の群と比較して最も低下していた。WHO-5-J得点の変化量についても,独居類型の主効果が認められ,離別群において共変量の調整済変化量が未婚群と比較して有意に大きかった(2.33 v.s. −0.55)。</p><p>結論 独居高齢者の高次生活機能および精神的健康状態の2年間の変化には,配偶関係からみた類型(別居・離別・死別・未婚)が影響を及ぼしていた。一括にされがちであった独居高齢者へのアプローチの際には配偶関係を考慮する必要性があると考えられる。</p>
収録刊行物
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- 日本公衆衛生雑誌
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日本公衆衛生雑誌 66 (3), 129-137, 2019-03-15
日本公衆衛生学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238093654784
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- NII論文ID
- 130007620615
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- NII書誌ID
- AN00189323
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- ISSN
- 21878986
- 05461766
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- NDL書誌ID
- 029586340
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- PubMed
- 30918204
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可