-
- 林 秀弥
- 名古屋大学大学院法学研究科教授
書誌事項
- タイトル別名
-
- 「 ゼロレーティング 」 ト ネットワーク チュウリツセイ
この論文をさがす
抄録
<p>近年、諸外国の移動通信事業を中心に、「ゼロレーティング」(zero-rating)と呼ばれる手法によるサービスが提供されている。わが国においても一部の格安スマホ事業者(MVNO)により、当該サービスの提供が開始されている。「ゼロレーティング」とは、「特定のコンテンツあるいはアプリケーションの利用に対して、使用データ通信量をカウントしない、したがって、その使用量によって生じる料金を発生させず、あるいはデータキャップがある場合にはデータキャップのための使用量計算から除外するサービス」のことであり、データ料金の一部をエンドユーザーに課金しないビジネスモデルのことである。これは、一種の顧客獲得のためのサービス提供であり、個々の企業の事業戦略に応じて様々な形態をもって行われる。「対象となる音楽・動画ストリーミング・サービスを利用する際、パケット量を月間のデータ通信量にカウントしない」というのがその典型である。本稿は、ゼロレーティングが今後本格化した場合、公正競争と利用者利便を確保する上で、競争政策上、留意すべき点は何かついて、欧米の議論の紹介を通して検討を行うものである。</p>
収録刊行物
-
- 情報通信政策研究
-
情報通信政策研究 1 (1), 9-34, 2017-11-08
総務省情報通信政策研究所
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390564238094039808
-
- NII論文ID
- 130007626759
-
- NII書誌ID
- AA12825849
-
- ISSN
- 24329177
- 24336254
-
- NDL書誌ID
- 030040968
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可