共焦点レーザー顕微鏡を用いた重力式超低圧膜ろ過浄水法におけるファウリング層構造の解析

書誌事項

タイトル別名
  • QUANTITATIVE ANALYSIS OF FOULING LAYER STRUCTURES DEVELOPED BY GRAVITY DRIVEN MEMBRANE-FILTRTION WITH CONFOCAL LASER SCANNING MICROSCOPE
  • キョウ ショウテン レーザー ケンビキョウ オ モチイタ ジュウリョクシキ チョウテイアツマク ロカ ジョウスイホウ ニ オケル ファウリングソウ コウゾウ ノ カイセキ

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説明

重力式膜ろ過浄水法での膜透過流束がファウリング層構造に及ぼす影響を明らかにすることを目的に,流束の異なる限外ろ過膜上に形成されたファウリング層中の生菌,死菌,多糖類,タンパク質を蛍光標識し,共焦点レーザー顕微鏡により観察と定量解析を行った.膜透過流束が大きいPES膜では,生菌は主にファウリング層の上部に,死菌は酸素や基質が不足する下部に分布し,多糖類は生菌の密度が高い領域に分布していた.このファウリング層は,凹凸や比表面積が大きく,厚みがあるが空隙が大きい構造をしており,ろ過抵抗の上昇が抑えられた理由と推察された.PAN膜では全ての成分が膜面近傍に密に分布し,これがろ過抵抗の上昇を引き起こしたと考えられた.これらの結果から,膜透過流束がファウリング層構造に大きな影響を及ぼすことが示された.

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