Characterization of Nanofibers from Japanese Orange Inner Peels Prepared Using Pectinase and Diluted Alkali

抄録

<p>柑橘果皮廃棄物の有効利用法を検討するため,ジュース工場から廃棄された柑橘内皮を原料として,ペクチナーゼを用いたセルロースナノファイバー(CNF)を調製法を検討し,得られたCNFの形態観察および特性解析を行った。第一にCNF調製法として,ペクチナーゼ処理および希アルカリ処理後,機械的解繊処理によるナノ解繊を検討した。第二に,得られたCNFについて,表面形態を観察し,他の原料から調製したCNFの表面形態と比較した。ペクチナーゼ処理後の柑橘内皮は,木材パルプのような他のセルロース繊維に比べて,解繊が容易であり,比較的幅の細いナノファイバーが得られた。また,柑橘内皮由来CNFは,広葉樹木材パルプの機械的解繊処理によって得られたCNFと比較して,オイルと混ざりやすく,混合後,小さな油滴のまま長期間保持した。以上の特性から,柑橘果皮由来CNFは,エマルジョン安定剤として,食品や化粧品産業への応用が期待される。</p>

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