非因果的内挿予測を用いたBピクチャ符号化方式の検討

DOI
  • 王 翠
    東京工業大学大学院総合理工学研究科物理情報システム専攻
  • 羽鳥 好律
    東京工業大学大学院総合理工学研究科物理情報システム専攻

書誌事項

タイトル別名
  • THE STUDY OF INTERPOLATIVE PREDICTION HYBRID CODING METHOD IN B PICTURE
  • - NON-ORTHOGONAL CODING USING THE SPACE-TIME CORRELATION -
  • - 時・空間相関を利用した非直交変換符号化方式 -

抄録

従来のBピクチャ符号化では,既に符号化された画素を符号化対象画素の予測に用いるフレーム間内挿予測符号化方式を用いている.一方,未だ符号化されていない画素も予測に用いる非因果的内挿予測と,復号時の量子化誤差拡大を抑制する帰還差分量子化を組み合わせた非因果的内挿予測符号化方式がフレーム内符号化を対象にして提案されている[1].本研究では,非因果的内挿予測符号化に従来の圧縮アルゴリズムでも用いられている動き補償を導入し,新しい高圧縮率ハイブリッドBピクチャ符号化方式を提案する.新方式では,画素単位で動きの軌跡を辿り,軌跡毎に符号化処理を行う方式である.その後,予測を行うため,符号化対象とすべきMC予測誤差信号電力の一層の削減が可能である.更に,対象入力信号の有意/非有意画素発生位置に応じた空間的画素補充制御を実現するために,画素補充判定と非補充画素領域の符号化誤差を抑圧する帰還差分量子化処理を統合した新たらしい条件付画素補充制御技術を開発した.これにより,高い符号化性能を保ったきめ細かな符号量制御が可能となり,結果として,CIFである四つのテストシーケンスを用い,従来のH.264のBピクチャ符号化方式に比べ,平均約1.0~2dBのPSNR値の改善が実現された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238095954560
  • NII論文ID
    130007629326
  • DOI
    10.11371/wiieej.13.04.0_115
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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