ブッカンのコントロール論のフレームワークと最新SAPシステム

  • 関口 善昭
    早稲田大学大学院会計研究科:SAPジャパン(株)

書誌事項

タイトル別名
  • The Control Framework developed by Henri Bouquin and the latest SAP systems
  • ブッカン ノ コントロールロン ノ フレームワーク ト サイシン SAP システム

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説明

<p>本稿の目的は,最初にブッカン(Henri Bouquin)のコントロール論のフレームワーク(大下丈平,2009)とSAPの最新システムとの関連を明示した上で,制御システムの管理者と業務システムの業務担当者との責任と権限という内部統制の問題に対して,SAPの最新システムを活用して実務的にどのように解決されるかを示すことである.その関係性については,図1ブッカンのコントロール論のフレームワークとSAPソリューション群との対応で明示した.また,責任と権限管理については,GRCソリューション群の1つであるアクセスコントロールで解決できることを示した.</p><p>次に,性悪説を前提とした内部統制では,従業員からの支持が得られないという問題に関しては,性弱説という考え方で対応することが実務的に有効であると論じた.</p><p>最後に,国際財務報告基準(IFRS)によって,見積情報が管理会計に影響を与えるものとして,有形固定資産の減損を例示した.この見積情報の正確性,信頼性,網羅性を担保するために,いかに統制するかについて,日本管理会計学会と内部統制に係る学会,諸団体との連携の必要性を提起した.</p>

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