"Human Education" of Denmark and Japan(Ⅵ)

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Other Title
  • デンマークと日本の人間教育(Ⅵ)
  • デンマークと日本の人間教育(6)教育と平和の友好交流
  • デンマーク ト ニホン ノ ニンゲン キョウイク(6)キョウイク ト ヘイワ ノ ユウコウ コウリュウ
  • ―Friendship Exchange on Education and Peace―
  • ―教育と平和の友好交流―

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Abstract

「デンマークと日本の人間教育」と題する本論文も今回で6回目となった。 第1回から一貫して取り上げてきたのは,池田とヘニングセンによる対談集「明日をつくる“教育の聖業”」(以後,「対談集」と略記)についてであった。 第5回目では,池田を人生の師匠と仰ぎ,ヘニングセンを学問の恩師と慕う神尾のデンマークでの青年時代を,彼の自叙伝を元に綴ってみた。 本稿でも,その続編を書く予定であったが,自叙伝という性格から論文には馴染まないところもあるため,続きは彼の回顧録集に譲ることにした。 したがって,本稿ではデンマークSGIとアスコー校を舞台として,神尾が繰り広げてきた知られざる「教育と平和の友好交流」の経過について,書き遺しておくことにする。  「人間教育はカリキュラムでするものではなく教育者の人格でするもの」とのヘニングセンの言葉が思い起こされる。1) 神尾の行動を振り返ってみると,緻密な計画性は薄いが,思い込んだら即実行に移す行動力に優れた人物であると筆者は見ている。つまり,神尾にとっての人間教育の行動は,用意されたカリキュラムに則ったものではなく,コルがそうであったように,民衆の幸福を第一に考える師匠,池田やグルントヴィの教えに忠実な彼の純粋な性格から生まれたものと考えられる。 その彼に思想上の大きな影響を与えた人物が池田であり,ヘニングセンであったと言えよう。 本稿は,それらの具体的行動の足跡と今後の発展性について考えようとするものである。

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