看護学生/男性ジェンダー・職業アイデンティティにおける文献検討

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タイトル別名
  • Review of Documents in the Occupational Gender Identity of the Male Nursing Student
  • カンゴ ガクセイ/ダンセイ ジェンダー ・ ショクギョウ アイデンティティ ニ オケル ブンケン ケントウ

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抄録

近年1985年「男女雇用均等法」の施行以来,男子看護師の数は,7万人を超え平成16年~平成26年までの10年で,2倍以上の増加である(厚生労働省白書,2014)。しかし,保助看法が改正後も,助産師は認められず,矛盾が残る中で,女性の患者さんに配慮することなどと,仕事の範囲が限定される。また,少数であるがゆえの悩みなどの特徴と,それを教員や職業場の対応を含め,どの様に取り扱っているのかを本研究で,示唆を得ることである。 このことを踏まえ,2000年から2017年の間で,医中誌・CiNii・などの主要な検索サイトによって抽出された看護学生についての先行研究29,626件の中で, 「男性ジェンダー」「職業アイデンティティ」のキーワードに焦点をあてた。また,論文を精査して,重複等を除いた6論文について,文献検討を行なった。その結果A【少数ゆえの悩み】B【人間関係の難しさ】C【ケア範囲が制限】という後ろ向きな3要因へとまとめることができた。しかし,看護職場D【女性職場文化による馴染み難さ】が根底にあった。  一方で,負を押し返す「前向きな」要因E【キャリアアップへの期待】F【指導者と患者からの期待】など,男性特有の期待要因が備わっていたことが,明らかとなった。

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