非管理者による河川機能維持の実態分析 -市民団体による清掃活動を事例に-

書誌事項

タイトル別名
  • ANALYSIS OF RIVER MAINTENANCE BY NON-ADMINISTRATORS - CASE STUDY ON CLEAN-UP ACTIVITIES BY CITIZEN GROUPS -

抄録

河川の清掃活動は,治水,利水,環境保全にかかる最も重要な河川管理行為の一つである.清掃は河川管理者が所掌する一方で,多くの市民団体が活動の一環に取り入れ,河川管理への寄与がなされる場合も多くあるが,その実態の定量評価は行われていない.本研究では,51水系の129団体にアンケートと現地調査を実施し,清掃活動に投資している人的・時間的資源量を活動量として指標化し,管理者による清掃活動に占める度合いを推定した.分析の結果,調査対象団体が清掃に費やす活動総量は年1,077,972[人・時間],団体1回あたりの活動量は年14,520[人・時間]となった.団体の活動に関連する清掃量を距離換算すると,直轄区間の114%程度をカバーしうることを示した.また,遠賀川の分析事例では,このような活動が河口堰管理費の75%程度に等価であることを示唆した.

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参考文献 (6)*注記

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