領域大気海洋結合モデルの不確実性の検証

書誌事項

タイトル別名
  • A VALIDATION OF REGIONAL ATMOSPHERE-OCEAN COUPLING MODEL

説明

領域大気海洋結合モデルRSM-ROMSの不確実性検証を目的とし,CORDEXアジア域で力学的ダウンスケーリングシミュレーション実験を行った.RSM-ROMSによる実験結果を領域大気モデルRSMによる実験結果や観測,再解析データと比較した.本研究の結果は以下のようにまとめられる.<br> 1) RSM-ROMSの海面温度は観測データに対し低温傾向を持つが,相関係数0.99で,観測データの年々変動や季節変動を捉えた.またパワースペクトルはRSMより詳細な構造を示した.<br> 2) RSMで現れた山間部の多雨傾向がRSM-ROMSで増加した一方で,海上降水量の誤差は減少した.<br> 3) RSM-ROMSは水深 100mの海水温に4℃以上の低温傾向を持つが,海面温度と同様に季節変動を捉えた.RSM-ROMSの海水温の誤差は季節変動より大きく,不確実性を示唆した.<br> 4) 熱帯域においてRSM-ROMSで海面の正味熱フラックス誤差が改善されたが,中緯度域では誤差が増加した.

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参考文献 (12)*注記

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