混濁流によって発生する底面不安定現象

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  • BED INSTABILITY GENERATED BY TURBIDITY CURRENTS

抄録

混濁流は,含んだ浮遊砂による密度の増加が駆動力となって流下する重力密度流の一種である.塩水密度流や温度密度流などの場合,駆動力となっている塩分濃度や温度が拡散によって流下とともに減少するため,長い距離を流下することができない.一方,混濁流では,拡散と浮遊砂の沈降が釣り合うことによって平衡状態(等流状態)に達する底面近傍の高濃度層が存在することが明らかとなってきた1).本論文では,平衡状態に達した高濃度層を仮定し,この高濃度層に最も簡単な乱流モデルの1つである混合距離モデルを適用することによって,混濁流によって発生する底面不安定現象に関する線形安定解析を行ったものである.解析によって,密度Froude数が0.4程度より大きい領域で平坦な底面は不安定となり,界面波が形成され得ることが明らかとなった.

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