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- 中尾 允泰
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部
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説明
リンパ球T細胞の一種であるVγ9 Vδ2 T細胞は,ヒトやほ乳類に特異的に存在しており,感染防御に重要な役割を果たしていると考えられている.近年は,Vγ9 Vδ2 T細胞が様々な腫瘍に対して強い細胞傷害活性を有することから,がん免疫療法への応用が注目されている.Vγ9 Vδ2 T細胞の活性化には,腫瘍細胞に存在する膜貫通型タンパク質の1つであるブチロフィリン3A1の細胞内領域にリガンドが結合する必要があり,天然のブチロフィリン3A1リガンドとして(E)-4-ヒドロキシ-3-メチル-2-ブテニル二リン酸(1)が知られている.しかしながら,1を抗がん剤や抗感染症剤として臨床応用していくにあたり,血漿中でホスファターゼにより容易に加水分解を受ける,生理的条件下ではイオン型として存在するため膜透過性が低い,という問題点を克服する必要があった.本稿では,天然物である化合物1の化学構造を基盤とし,高い血漿中安定性と膜透過性を有する新規ホスホノアミダート型プロドラッグの開発について紹介する.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Lentini N. A. et al., J. Med. Chem., 61, 8658-8669(2018).<br>2) Mehellou Y. et al., ChemMedChem, 4, 1779-1791(2009).
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 55 (6), 569-569, 2019
公益社団法人 日本薬学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238097269120
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- NII論文ID
- 130007657552
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- NII書誌ID
- AN00214125
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可