順序尺度因子からなる逐次実験の分散分析モデルによる解析

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タイトル別名
  • Analysis of Sequential Experiments with Ordinal Factors by ANOVA-model
  • クオリティレポート 順序尺度因子からなる逐次実験の分散分析モデルによる解析
  • クオリティレポート ジュンジョ シャクド インシ カラ ナル チクジ ジッケン ノ ブンサン ブンセキ モデル ニ ヨル カイセキ

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説明

分散分析モデルに基づき,順序尺度因子に対して逐次探索最適化のための非直交反復実験の 計画と解析法を提案した.第1反復では最適条件と考えられる実験点付近で実施し,第2反復 では,より良い条件を与えると考えられる方向へと実験点をシフトする.併せて,予断通り第 1反復の実験点の中心付近に最適条件があると見込まれたとき,すべての実験点ではなく,最 適条件や重要と思われる実験点を中心に必要数実験し,直交反復実験より実験回数を削減する.<BR>  シミュレーションの結果から,要因効果の大きさが σの2倍程度であれば検出力は十分で あり,有効な手段となり得ることを確認できた.<BR>  本法は,取り上げた因子以外の環境要因の影響を取り除けるほか,①実験の目的や実験者の 置かれた状況に応じて,実験者の意図を盛り込める,②より少ない実験数で最適条件に到達で きる,③実験を省略できる場合,時間・費用・労力を節約でき,納期短縮にも繫がるなどのメ リットがある実際的な実験計画であり,実務的な利用価値は極めて高い.<BR>  汎用の応答曲面法,直和法,EVOPと異なり,反復間の変動があっても,これを誤差から 分離してその影響を適切に排除でき,統計的推測に不備がない.

収録刊行物

  • 品質

    品質 46 (4), 415-420, 2016-10-15

    一般社団法人 日本品質管理学会

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