橈骨頭骨折を伴わない新鮮鉤状突起骨折の治療

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  • The Treatment for the Acute Coronoid Fractures without the Radial Head Fractures

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<p> 橈骨頭骨折を伴わない鉤状突起骨折12例について,O'Driscoll分類,肘関節脱臼の有無,内側・外側側副靱帯損傷の有無,手術術式と術後成績を検討した.対象は男性:8例,女性:4例,手術時年齢:平均47(20~77)歳,経過観察期間:平均13(2~40)か月であった.鉤状突起骨折はO'Driscoll分類でtype 1:3例,type 2:9例であり,鉤状突起に対する処置はtype 1では全例無処置,type 2では骨接合:7例,一期的再建:1例,無処置:1例であった.橈骨頭骨折を伴わない鉤状突起骨折にはO'Driscoll分類type 1とtype 2が存在し,type 1は全例靱帯修復のみで安定性が得られた.Type 2は9例中8例で外側側副靱帯修復に加えて鉤状突起の骨性支持を要したが,骨片の小さい症例は外側側副靱帯修復のみで鉤状突起の骨接合が不要な症例が存在した.</p>

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