小学校に導入された「箱庭ルーム」の心理的効果の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Psychological Effects of the Introduction of a Room for Sandplay into an Elementary School
  • Visitors’ Psychological Tendencies and Changes in Their Stress and Anxiety
  • 来室者の心理的傾向とストレス・不安の変化

説明

<p>本研究では,箱庭のある部屋で児童が自由に遊ぶことができる「箱庭ルーム」を小学校に導入し,来室する児童の学校適応感や学校ぎらい感情,ストレス反応,不安の傾向とこれらの指標に対する「箱庭ルーム」利用の効果を明らかにすることを目的とした。小学生を対象に事前・事後で質問紙を配布し,205名を分析対象とした。その結果,まず,「箱庭ルーム」を頻繁に訪れた児童は,訪れなかった児童よりも学校に対する苦手な思いを抱え,不機嫌さや怒り,無気力さや強迫傾向が高かったと言える。そして,「箱庭ルーム」を頻繁に利用したことで,児童の抱える抑うつ感や不安,強迫傾向が軽減されたと言える。​本研究により,心理的問題の予防や精神的健康の促進のために「箱庭ルーム」を学校に設置することの有用性が示唆され,学校現場で非専門家を含めて箱庭を活用していく1つの方向性が示されたと言える。</p>

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238100122624
  • NII論文ID
    130007663024
  • DOI
    10.11377/sandplay.31.3_67
  • ISSN
    2186117X
    09163662
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ