秋田県湯沢市秋ノ宮川原の湯っこにおける温泉由来の温度勾配が カジカガエル(<i>Buergeria buergeri </i>)幼生の生息密度に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of a hot spring thermal gradient on the habitat density of tadpole (<i>Buergeria buergeri</i>) in Kawara no Yukko, Akinomiya, Yuzawa-City, Akita Prefecture
  • 秋田県湯沢市秋ノ宮川原の湯っこにおける温泉由来の温度勾配がカジカガエル(Buergeria buergeri)幼生の生息密度に及ぼす影響
  • アキタケン ユザワシ シュウノミヤ カワラ ノ ユッコ ニ オケル オンセン ユライ ノ オンド コウバイ ガ カジカガエル(Buergeria buergeri)ヨウセイ ノ セイソク ミツド ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

温泉は多様な生物の生態や動態に影響を及ぼすことが知られている.しかし,温泉に由来する温度勾配が生物に及ぼす影響を明らかにした知見はほとんど見当たらない.そこで,本研究では温泉に由来する温度勾配と生物との関係を明らかにする目的で,川原に温泉が湧き出ている,秋田県湯沢市秋ノ宮川原の湯っこでカジカガエル(Buergeria buergeri)幼生の生息密度を調査した.調査の結果,カジカガエルの幼生密度は,川と温泉噴出口の境目にあたる35 ℃付近で高かった.その一方で,カジカガエル幼生が高温の温泉水に触れて死んでしまう様子が観察された.カジカガエルの幼生は死と隣り合わせの環境に身を置くこと以上に利益を受けていると推察されるが,その利益を明らかにすることは今後の課題である.

収録刊行物

  • 湿地研究

    湿地研究 9 (0), 39-42, 2019

    日本湿地学会

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