精神科病棟に従事する看護師のための疼痛アセスメント自己評価尺度の開発

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タイトル別名
  • Development of a Self-Evaluation Scale in Pain Assessment for Psychiatric Ward Nurses
  • セイシンカ ビョウトウ ニ ジュウジ スル カンゴシ ノ タメ ノ トウツウ アセスメント ジコ ヒョウカ シャクド ノ カイハツ

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抄録

<p>本研究は,精神科病棟に従事する看護師のための疼痛アセスメント自己評価尺度(a self-evaluation scale in pain assessment for psychiatric ward nurses: SPAPN)を作成し,その信頼性と妥当性を検討することを目的とした.精神看護経験年数5年以上の病棟看護師を対象に質問紙調査を行い,返送された1129部のうち1010部(回収率78.7%,有効回答率89.5%)を分析した.項目分析,探索的因子分析,確証的因子分析の結果から25項目3因子の尺度とした.尺度全体のクロンバックα信頼性係数は0.94であり,内的整合性が高いことを示した.3因子は「疼痛の状態を把握するための方法」,「精神症状と身体症状を識別するための方法」,「多角的かつ多面的に情報を収集する方法」であり,尺度開発の基盤として行った質的研究と類似した構成概念を示した.モデル適合度のCFIは0.87, RMSEAは0.08であり,一定のモデル妥当性を示した.以上からSPAPNは,精神科病棟に従事する看護師が精神疾患患者に対して行っている疼痛アセスメント方法を自己評価するための信頼性と妥当性を確保していることを確認した.</p>

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