大人の発達障害と精神疾患の鑑別と合併

書誌事項

タイトル別名
  • Differential Diagnoses and Comorbidity of Adult “Developmental Disorders” and Other Mental Disorders
  • 教育講演 大人の発達障害と精神疾患の鑑別と合併 : その意義
  • キョウイク コウエン オトナ ノ ハッタツ ショウガイ ト セイシン シッカン ノ カンベツ ト ガッペイ : ソノ イギ
  • ―その意義―

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説明

<p>・発達障害診断は発達障害とひとくくりせず, 自閉スペクトラム障害 (ASD) と注意欠如・多動性障害 (ADHD) に分けて議論しなければならない.</p><p>・大人のASDとADHD診断, および他の精神疾患の鑑別と合併に重要なのは 「大人の精神疾患全般の症状や診断をよく知る」 と 「生育環境や性格の問題の関与を十分検討しなければ, 過剰診断や過小診断につながる」 である.</p><p>・大人になってから診断されるASD, ADHDには他の精神疾患と区別しにくい症状があるといわれるが, 慎重な問診で鑑別できることが多い.</p><p>・大人においてASD, ADHDを診断するために有用なのは発達歴と経過であり, 幼小児期から特徴的な症状があり, 成人になるまで連続性をもつ. 他の精神疾患では発症時期の急な変化を見い出せることが多い.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 59 (5), 416-421, 2019

    一般社団法人 日本心身医学会

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