書誌事項
- タイトル別名
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- Laparoscopy-assisted resection for torsion of huge uterine subserosal leiomyoma : a case report
- 症例報告 腹腔鏡補助下に治療した巨大漿膜下子宮筋腫茎捻転の1例
- ショウレイ ホウコク フククウキョウ ホジョ カ ニ チリョウ シタ キョダイショウマク カ シキュウ キンシュ ケイ ネンテン ノ 1レイ
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説明
<p>[緒言]子宮筋腫茎捻転は子宮筋腫手術例の0.1~0.3%にみられるまれな疾患であるが,その多くが急性腹症を呈し緊急での治療を要する.子宮筋腫茎捻転に対し,腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術(LAM)を施行した1例を経験したので報告する.[症例]28歳,未妊婦,就寝中に突然の下腹部痛を自覚し,近医を受診した.経腹エコーで小児頭大の腹腔内腫瘤を指摘され,精査加療目的に当科紹介受診した.当科初診時は体温 37.1℃,下腹部正中に小児頭大の腫瘤を触知し,同部位に著明な圧痛と反跳痛を認めた.血液検査所見ではWBC 12300/μl,CRP 16.66 mg/dlと炎症反応の上昇を認めた.MRIで12 cm径の腫瘍内部に造影効果を認めない漿膜下筋腫と子宮体部から筋腫へと連続する筋腫茎を認めた.以上より子宮筋腫茎捻転と診断し,入院2日目に手術を施行した.手術は下腹部の横切開創を3 cmとし,LAMを施行した.手術時所見では子宮筋腫は子宮前壁から発育し暗赤色を呈しており,炎症性に大網および腹壁との癒着を認めた.筋腫茎は反時計回りに360度捻転していた.摘出筋腫の腹腔外への搬出は小切開部より行った.手術時間は141分,出血量220g,摘出筋腫重量は730gであった.最終病理診断はleiomyomaの診断であった.[結論]子宮筋腫茎捻転はまれな疾患であるが,緊急手術の適応となる.従来は開腹手術の適応となっていた大きな漿膜下子宮筋腫茎捻転であっても,小切開を併用した腹腔鏡下手術が有用であった.〔産婦の進歩71(2):128-134,2019(令和元年5月)〕</p>
収録刊行物
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- 産婦人科の進歩
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産婦人科の進歩 71 (2), 128-134, 2019
近畿産科婦人科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238103055104
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- NII論文ID
- 130007668828
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- NII書誌ID
- AN00099490
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- ISSN
- 13476742
- 03708446
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- NDL書誌ID
- 029694844
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可