脳卒中ドライバーのスクリーニング評価日本版 (J-SDSA) の基準値に関する検討

  • 山田 恭平
    北海道千歳リハビリテーション大学 健康科学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻 SDSA 日本版作製委員会
  • 加藤 貴志
    SDSA 日本版作製委員会 医療法人畏敬会 井野辺病院 総合リハビリテーションセンター
  • 外川 佑
    SDSA 日本版作製委員会 新潟医療福祉大学 医療技術学部 作業療法学科
  • 藤田 佳男
    SDSA 日本版作製委員会 千葉県立保健医療大学 健康科学部リハビリテーション学科 作業療法学専攻
  • 三村 將
    SDSA 日本版作製委員会 慶應義塾大学 医学部 精神・神経科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of Reference Score of the Stroke Driversʼ Screening Assessment Japanese Version (J-SDSA)

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説明

<p>  4 つの下位検査からなる脳卒中ドライバーのスクリーニング評価日本版 (J-SDSA) が開発されたが, 本邦における参考値は明確になっていない。そこで本研究の目的は, 脳損傷者において J-SDSA を用いて運転可能と判断される各下位検査のカットオフ値を示すこと, さらに得られたカットオフ値と下位検査の組み合わせから実車評価結果の予測精度を明らかにすることとした。対象は 7 施設, 94 名の脳損傷者である。対象者には J-SDSA を施行し, その後実車評価を行った。実車評価の結果は, 教習所指導員の判定に基づいて運転可能群と運転不適群に分類された。群間比較では, J-SDSA の方向, コンパス, 道路標識の得点で有意差を認め, 可能群の成績が良好であった。上記 3 つの検査のカットオフ値を算出し, 検査の組み合わせを検討したところ, 3 検査ともカットオフ値を上回った対象者については 80%以上の精度で運転可能と予測できた。また, 3 つとも下回った対象者については運転不適と予測できた。</p>

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