情動を生み出す脳神経基盤と自律神経機能
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- 梅田 聡
- 慶應義塾大学文学部心理学研究室
書誌事項
- タイトル別名
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- Neural mechanisms of human emotion and autonomic nervous functions
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説明
<p>情動の認知神経科学的アプローチによる研究は,近年,急速に発展しており,その背景にあるメカニズムについて,多くの事実が明らかにされつつある.情動のメカニズムを解明する上で重要な問いは,1)情動に関連する部位あるいはネットワークが,それぞれどのような役割を担っているか,2)自律神経機能がどのように情動の知覚や生起に関わっているのか,3)情動障害や自律神経障害を対象とした研究は,これらの学問的問いにどのような意義をもたらすのか,などにまとめられる.本稿では,これらの問いに答えるべく,情動に関する概念的定義を述べた上で,特に内受容感覚や島皮質の持つ機能に着目しつつ,近年の研究成果を概観する.そして,情動のメカニズム解明に「心-脳-身体」の相互関連の理解が重要であることを示す.</p>
収録刊行物
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- 自律神経
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自律神経 56 (2), 70-75, 2019
日本自律神経学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238103564416
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- NII論文ID
- 130007672265
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- ISSN
- 24347035
- 02889250
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可