びまん性軸索損傷が表情の識別にもたらす影響

  • 橋本 優花里
    福山大学 人間文化学部 長崎県立大学 地域創造学部 公共政策学科
  • 宗澤 人和
    広島県立障害者リハビリテーションセンター 高次脳機能センター
  • 澤田 梢
    広島県立障害者リハビリテーションセンター 高次脳機能センター
  • 近藤 啓太
    広島県立障害者リハビリテーションセンター 高次脳機能センター
  • 宮谷 真人
    広島大学大学院 教育学研究科
  • 吉田 弘司
    比治山大学 現代文化学部
  • 丸石 正治
    井野口病院 福山リハビリテーション病院

書誌事項

タイトル別名
  • Recognition of the Facial Expression after Diffuse Axonal Injury

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説明

<p>  表情識別には, 皮質のみならず皮質下の脳領域の関与も示唆されており, びまん性軸索損傷 (diffuse axonal injury, 以下 DAI) による表情識別能力の低下が示されているが, その報告 数はあまり多くない。 本研究では, 若年 DAI の男性患者を対象に, 表情刺激の表出強度を段階的に変化させながら, 実験心理学的手法に基づいて基本 6 表情の識別閾を測定できる課題を実施し, その成績を年齢が統制された若年健常者と比較した。その結果, 表情種に関わらず, 若年 DAI 群の表情識別の閾値は, 若年健常群に比べて高いことが示され, 局所損傷を持たない DAI であっても, 表情識別能力が低下していることが明らかになった。</p>

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参考文献 (14)*注記

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