後期高齢者医療制度の混乱をめぐって ~個人と世帯の視点から検証~

書誌事項

タイトル別名
  • Confusion in the New Healthcare System for Elderly People in Japan - Examining Issues from the Personal and Household Perspectives -
  • コウキ コウレイシャ イリョウ セイド ノ コンラン オ メグッテ コジン ト セタイ ノ シテン カラ ケンショウ

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説明

社会保障制度を持続可能にするための一連の改革として,2004年の年金改革,2005年の介護保険改革,そして仕上げの2006年の医療改革と,事は順調に進むかにみえたが,後期高齢者の医療改革は当初から波乱のスタートとなった.2007年7月の参議院選で政府・与党が敗北をしたため,後期高齢者医療制度は施行前に保険料の一部凍結等が行われたものの,2008年4月に施行されると予想を超える反発が起こった.そこで政府・与党は,総選挙への思惑から改革の理念を置き去り,財源確保の目途も立たないまま矢継早に軽減策等を打ち出したが,これで収拾が図られるかは疑問である.政治に翻弄された医療改革の行く末には,未だ暗雲が立ち込めている.

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