膵漿液性嚢胞腺腫と膵管内乳頭粘液性腺癌が非連続性に併存した1例

書誌事項

タイトル別名
  • Synchronous Pancreatic Serous Cystadenoma and Intraductal Papillary Mucinous Carcinoma
  • 症例 膵漿液性囊胞腺腫と膵管内乳頭粘液性腺癌が非連続性に併存した1例
  • ショウレイ スイショウエキセイノウホウセン シュ ト スイカン ナイ ニュウトウ ネンエキセイセンガン ガ ヒレンゾクセイ ニ ヘイソン シタ 1レイ

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説明

膵嚢胞性腫瘍の膵漿液性嚢胞腺腫(serous cystadenoma,以下SCA)と膵管内乳頭粘液性腺癌(intraductal papillary mucinous carcinoma,以下IPMC)が併存した症例は非常に稀であり,検索しえた限り5例のみであったので今回報告する.<BR>症例は65歳,男性.上腹部痛,背部痛を主訴に前医を受診.前医でのCTで膵頭部と膵体部にそれぞれ2cm大,4cm大の多房性嚢胞性病変と膵炎による膵腫大を認め,精査加療目的で当院へ紹介された.CTとMRIでは,膵体部の嚢胞内部に造影効果を伴う3cm大の結節を認めたためIPMCが疑われた.膵頭部の嚢胞性病変は結節成分を認めずCTとMRIではIPMN,EUSではSCNが疑われた.両病変に対し亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学診断では膵頭部病変はSCA,膵体部病変は非浸潤性IPMCであった.

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参考文献 (8)*注記

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