TypeⅡ a ピンクダイアモンドにおけるフォトルミネッセンス ピーク 498nm および 505nm

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  • PHOTOLUMINESCENCE PEAKS 498nm and 505nm IN TYPEⅡ a PINK DIAMONDS

抄録

<p>498nm および 505nm フォトルミネッセンスピークは、高温高圧(HPHT)処理により、消失することが知られている[1]。しかし、これらのピークが、稀に HPHT 処理後の無色ダイアモンドに残存する例が報告されている[2]。</p><p>弊社で検査した HPHT 処理ピンクダイアモンドにおいて、498nm および 505nm フォトルミネッセンスピークが認められた。この HPHT 処理ピンクダイアモンドには、非常に強い NV センターがあったが、GR1 は検出されなかった。</p><p>そこで、TypeⅡ a 天然ピンクダイアモンド71石とブラウンダイアモンド 100 石のデータを調査したところ、498nm と 505nm にフォトルミネッセンスピークを有するピンクダイアモンドは 4 石、ブラウンダイアモンドは 36 石であった。</p><p>これらのピンクおよびブラウンダイアモンドのうち、前述の HPHT 処理ピンクダイアモンドの NV センターと比較すると弱いが、ブラウンダイアモンド 2 石のみで強い NV センターが検出された。</p><p>3 石のピンクダイアモンドで、非常に強い NV センターが認められたが、これらのピンクダイアモンドに 498nm と 505nm の両方にピークを示すものはなかった。上記ピンク 3 石およびブラウンダイアモンド 2 石には、GR1 が存在した。ブラウンダイアモンドの他の 64 石からは、強い NV センターは検出されなかった。</p><p>今回の調査では、498nm および 505nm ピークは、天然ピンクダイアモンドで 6%、天然ブラウンダイアモンドで 36%認められた。さらに、そのうち、強い NV センターを示すダイアモンドは、ブラウンで 2 石認められたが、ピンクでは認められなかった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238105218176
  • NII論文ID
    130007672834
  • DOI
    10.14915/gsj.41.0_8
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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