イミダゾール類をインターカレートしたα-リン酸ジルコニウムを熱潜在性触媒として用いるエポキシ-チオール系硬化反応

書誌事項

タイトル別名
  • Imidazoles-Intercalated α-Zirconium Phosphate as Latent ThermalCatalysts in the Curing Reaction of Epoxy-Thiol System
  • イミダゾールルイ オ インターカレート シタ a-リンサン ジルコニウム オ ネツ センザイセイ ショクバイ ト シテ モチイル エポキシ-チオールケイ コウカ ハンノウ

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説明

<p>チオールとエポキシの硬化反応において,イミダゾール類をインターカレートしたα -リン酸ジルコニウム( α-ZrP) の熱潜在性触媒としての利用を評価するためpentaerythritol tetra( 3-mercaptopropionate)( PETMP)とglycidyl phenyl ether( GPE) の反応にimidazole( α-ZrP·Im), 2-methylimidazole( α-ZrP·2MIm) および2-ethyl-4-methylimidazole( α-ZrP·2E4MIm) を触媒として反応温度と転化率の関係を検討した。80℃,1時間の加熱条件では,いずれの触媒を用いた場合も転化率は10%以下であった。さらに,100℃まで温度を上昇すると,α-ZrP·2MIm,α-ZrP·2E4MIm を用いた場合,転化率は96%以上となった。α-ZrP·Im においても120℃まで温度を上昇させると,1時間で94%の転化率を示した。PETMPとGPEの反応において,3種の触媒( α-ZrP·Ims)を添加した時の貯蔵安定性を評価した。その結果,いずれの触媒も40℃で3 日間まで反応が進行せず,4 日目でα-ZrP·2MIm が54%,α-ZrP·2E4MIm が66% の転化率を示した。40℃における貯蔵安定性はα-ZrP·Im>α-ZrP·2MIm≧α-ZrP·2E4MImとなった。PETMPと2官能性エポキシである2,2-bis( 4-hydroxyphenyl) propanediglycidyl ether (DGEBA) の反応にα-ZrP·Ims を触媒として用い反応挙動をDSC で評価した。これらイミダゾール類をインターカレートしたα-ZrP はエポキシ-チオール系の反応に熱潜在性触媒として利用できることが分かった。</p>

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参考文献 (17)*注記

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