福島第一原子力発電所事故対応の分析に基づいたSafety-IIの概念活用による安全性向上のための研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on Improving Safety by Applying Safety-II Concept Based on Analysis of Accident Response for Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant
  • フクシマ ダイイチ ゲンシリョク ハツデンショ ジコ タイオウ ノ ブンセキ ニ モトズイタ Safety-Ⅱ ノ ガイネン カツヨウ ニ ヨル アンゼン セイコウ ジョウ ノ タメ ノ ケンキュウ

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抄録

<p>複雑化した社会技術システムの安全を確保する概念として,Hollnagelは2種類のアプローチを提言している.すなわち,リスクを低減するSafety-Iならびに成功を拡張するSafety-IIという安全の概念である.また,Safety-IIを具現化する手法としてレジリエンスエンジニアリングが提唱されている.本研究は,これまで失敗や過誤に注目して分析されてきた福島第一原子力発電所事故対応の「さらなる事故進展を食い止めた」側面に着目し,レジリエンスエンジニアリングを用いて3号機の注水回復の事例を分析した.その結果から,既存の事故調査の事故対応の捉え方と異なった視点をもつ安全性向上の学習のあり方を明らかにした.</p>

収録刊行物

  • 人間工学

    人間工学 54 (1), 1-13, 2018-02-15

    一般社団法人 日本人間工学会

参考文献 (3)*注記

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