高知の施設園芸地帯で発生したdiflubenzuron抵抗性のイエバエについて

書誌事項

タイトル別名
  • On the resistant house-fly, <i>Musca domestica</i> to diflubenzuron occurred in the under-structure horticulture areas of Kochi

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抄録

<p>1.室内累代飼育コロニー三里'98と針木'98の幼虫に対する diflubenzuron のIC-50値は,三里'98は室内累代飼育10代目と20代目でともに>40,000ppm,針木'98は10代目と18代目でそれぞれ1.9,2.9ppm,を示し,三里'98は高度の抵抗性,針木'98は感受性であった.また,両コロニーとも累代飼育による抵抗性の顕著な発達または消失は認められなかった.</p><p>2.三里'98と針木'98との正交配による F1・F2のIC-50値は50.3-89.8ppmを示し,三里'98と比較すると著しく低下した.</p><p>3.この時の羽化阻害率-薬剤濃度の回帰直線において,三里'98と上記のF1・F2は,156-625ppmから40,000ppmに及ぶプラトーを生じ,そのプラトーが生じる羽化阻害率は,三里'98で30-40%,F1・F2ではともに80-90%となり,感受性コロニーとの交配でより高まった.</p><p>4.diflubenzuronと同様の表皮形成阻害剤に分類されるcyromazineの三里'98と針木'98に対するIC-50値は,それぞれ0.67,0.48ppmで,この二つの薬剤に対する交差抵抗性は認められなかった.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238106194560
  • NII論文ID
    110007332455
  • NII書誌ID
    AA11822801
  • DOI
    10.24486/pestologygakkaishi.15.1_11
  • ISSN
    24321532
    09167382
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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