仮名書き願文の表記と文体

書誌事項

タイトル別名
  • The Style of Prayers Written in <i>Kana</i> Characters in <i>Kamakura-ibun</i>
  • 仮名書き願文の表記と文体 : 『鎌倉遺文』所収願文を中心に
  • カナガキ ガンモン ノ ヒョウキ ト ブンタイ : 『 カマクラ イブン 』 ショシュウガンモン オ チュウシン ニ
  • ――『鎌倉遺文』所収願文を中心に――

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抄録

<p>仏教儀礼文の一つである願文は、元来、対句を基調とする漢文体で記され、鎌倉時代になっても基本的には継承される。しかし、この時代になると仮名書きの願文が出現するようになる。鎌倉時代の願文における漢文体から仮名書きへの表記体の変換は、文体のうえでも変化をもたらし、漢文訓読体を基調としつつも和文の語彙、語法の混入を許容する契機を与えた。そして、この傾向は平仮名書き願文において早く進み、片仮名書きの願文はこれに比してなお漢文訓読体にとどまることが分かった。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 63 (7), 2-11, 2014-07-10

    日本文学協会

被引用文献 (1)*注記

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