イオン液体[Bmim]Cl中でのキチンモノマー<i>N</i>-アセチルグルコサミン(GlcNAc)のフラン化合物への転換反応に与えるLewis酸およびBrønsted酸の影響

  • 東 大輝
    東北大学大学院環境科学研究科 先端環境創成学専攻
  • 吉井 孝彰
    東北大学大学院環境科学研究科 先端環境創成学専攻
  • 渡邉 賢
    東北大学大学院工学研究科 附属超臨界溶媒工学研究センター
  • 平賀 佑也
    東北大学大学院工学研究科 附属超臨界溶媒工学研究センター
  • Smith Jr. Richard L.
    東北大学大学院工学研究科 附属超臨界溶媒工学研究センター
  • 尾形 慎
    福島工業高等専門学校 化学・バイオ工学科
  • 長田 光正
    信州大学繊維学部 化学・材料学科

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Lewis and Brønsted Acids on Conversion of Chitin Monomer <i>N</i>-Acetyl-D-Glucosamine (GlcNAc) to Furan Derivatives in [Bmim]Cl Ionic Liquid
  • イオン液体[Bmim]Cl中でのキチンモノマーN-アセチルグルコサミン(GlcNAc)のフラン化合物への転換反応に与えるLewis酸およびBronsted酸の影響
  • イオン エキタイ[Bmim]Cl チュウ デ ノ キチンモノマー N-アセチルグルコサミン(GlcNAc)ノ フラン カゴウブツ エ ノ テンカン ハンノウ ニ アタエル Lewisサン オヨビ Bronstedサン ノ エイキョウ

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説明

<p>本報では,キチンのモノマーであるN-アセチルグルコサミン(GlcNAc)の有効利用に向け,イオン液体を反応場とし,Brønsted酸性を示すAmberlyst45とLewis酸性を示すB(OH)3を添加した系において,GlcNAcの転換反応を行った.[Bmim]Clに10 wt%のGlcNAcと添加物を仕込み,110–150°C, 5–30 minの条件で反応を行い,転化率と生成物収率の反応温度依存性について検討した.反応温度の増加にともない転化率は増大し,Amberlyst45添加系では各温度で80%以上の転化率を示した.また生成物収率において,両添加物存在下で目的生成物の一つである3-acetamide-5-acetylfuran(3A5AF)の生成が確認されたが,最大収率を得る温度が異なるという結果が得られた.反応条件の最適化を図り,速度論解析を行ったところ,Amberlyst45およびB(OH)3添加系それぞれにおけるGlcNAc消失反応の活性化エネルギーは43.7 kJ/molおよび73.6 kJ/molであった.</p>

収録刊行物

  • 化学工学論文集

    化学工学論文集 45 (4), 141-146, 2019-07-20

    公益社団法人 化学工学会

参考文献 (11)*注記

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