当科で経験した頚部リンパ節腫脹を初発とする川崎病症例の検討
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説明
川崎病において,時に発熱と頚部リンパ節腫脹が先行し,頚部リンパ節炎の初期診断のもと加療開始され,後に川崎病と診断され,ガンマグロブリン投与が施行される症例を経験する.川崎病の診断の遅れは冠動脈瘤合併のリスクの増加につながるため,できるだけ早期に鑑別診断することが重要となる.最近当科で経験した発熱と頚部リンパ節腫脹を初発症状とし最終的に川崎病と診断された9 症例を振り返り,頚部リンパ節炎と診断された15 症例を対照に,頚部リンパ節炎との鑑別について検討した.初期に血清Na 値,血小板数が低めで,好中球比率が高い場合,また頚部リンパ節がエコー上,多房性で葡萄の房状を呈している場合,川崎病を強く疑い注意深い観察と積極的な血液再検が肝要と考えた.
収録刊行物
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- 松江市立病院医学雑誌
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松江市立病院医学雑誌 19 (1), 7-10, 2015
松江市立病院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238107142272
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- NII論文ID
- 130007677127
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- ISSN
- 24348368
- 13430866
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可