橈骨塑性変形を伴った小児Floating Elbowの1例
書誌事項
- タイトル別名
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- Floating Elbow with Acute Plastic Deformation of Radius in Child; A Case Report
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抄録
<p> Floating elbowは同側上肢に生じた上腕骨骨折と前腕骨骨折の複合骨折である.今回,われわれは橈骨塑性変形を伴う小児floating elbowという極めて稀な1例を経験した.</p><p> 症例は10歳,女児,転落し受傷.近医にて左橈尺骨遠位端骨折・左尺骨骨幹部骨折・左上腕骨顆間骨折の診断で当院救急搬送となり,同日緊急手術となった.なおこの時点で橈骨塑性変形の診断はついていなかった.</p><p> 上腕骨顆間骨折は,6本のK-wireで固定した.尺骨骨幹部横骨折は髄内釘固定,橈骨遠位端骨折はピンニング固定をした.Alignmentの最終確認時に前腕の変形の残存と肘関節伸展障害に気づき,橈骨塑性変形の診断で徒手整復を施行した.</p><p> 塑性変形は本症例では術前診断でついておらず,前腕においては手関節・肘関節を含む単純X線像を健側と比較すると同時に,塑性変形を常に念頭に置く必要がある.</p>
収録刊行物
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- 日本肘関節学会雑誌
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日本肘関節学会雑誌 25 (2), 35-37, 2018
日本肘関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238107636480
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- NII論文ID
- 130007683107
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- ISSN
- 24342262
- 13497324
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可