肘部管症候群におけるMR Neurographyと神経伝導速度の関連

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  • Relationship between MR Neurography and Nerve Conduction Velocity in Patients with Cubital Tunnel Syndrome

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説明

<p> 肘部管症候群の診断は,一般的に神経伝導速度検査が用いられる.有野はMRIを用いて,Osborne band近位・遠位の高信号変化と径の腫大に着目しA,B,Cの3群に分けて治療の参考としてきた.本研究の目的はMR neurographyと神経伝導速度,臨床所見との関連を明らかにすることである.対象は肘部管症候群の24例とし3群に分類した.運動神経伝導速度(MCV)は尺骨神経と同側の正中神経を計測し,両者の比率(MCV比)を算出した.臨床所見には赤堀分類を用いた.A群において赤堀分類の重症例を多く認めた.MCV比はA群0.35,B群0.61,C群0.74であり,A群はB群に比べ有意に低かった(P=0.02).A群はMCV比が低く臨床的にも重症例を多く認め,手術の適応と考えられた.肘部管症候群に対するMR neurographyはMCV,臨床所見を反映し治療方針決定の参考になると思われた.</p>

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