腎摘除術, 副腎摘除術における血管処理のポイント

DOI IR Web Site Open Access
  • 楠原 義人
    徳島大学大学院医歯薬学研究部泌尿器科学分野
  • 福森 知治
    徳島大学大学院医歯薬学研究部泌尿器科学分野
  • 高橋 正幸
    徳島大学大学院医歯薬学研究部泌尿器科学分野
  • 金山 博臣
    徳島大学大学院医歯薬学研究部泌尿器科学分野

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  • ジンテキジョジュツ 、 フクジンテキジョジュツ ニ オケル ケッカン ショリ ノ ポイント

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<p> 腹腔鏡下腎摘除術や副腎摘除術は, 簡便な低侵襲手術として標準化され普及している. 本項では, 腎茎の血管処理を安全に遂行するための術前準備, 血管処理の基本について述べた. 術前に血管走行などの作図を行い, 手術手順を確認する準備が重要である. 術前に把握されていない構造物に遭遇した際には, 手技を中断し, 画像を見直すことで安全に手術を遂行できる. また, 手術後に手術動画を省みることで, 画像読影力や作図能力は向上していく.</p><p> 血管処理は, 「血管以外の組織を凝固切離した結果, 血管だけが残った」という考えで, 丁寧に基本に忠実に行う. 助手の術野展開と鏡の選定を行い, 処理に適した角度から良好な視野を得る. 血管は把持せず, 血管に垂直に鉗子を動かし剥離を行う. 微量な出血も放置せず, その都度止血し無血野を保つ. 各種デバイスの特性を理解し, 処理に最適なデバイスを選択する.</p>

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