書誌事項
- タイトル別名
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- The Influence of Oral Aperture in Fowler’s Position for Oral Care in The Elderly
- ファウラーイ デ ノ コウコウ ケア ノ タメ ノ カイコウ ガ コウレイシャ ニ オヨボス エイキョウ
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説明
<p>要介護高齢者に口腔ケアを実施する場合,頭部を45°~60°挙上したファウラー位が,比較的誤嚥しにくく安全な体位であり,比較的疲労しにくいと言われている。しかし,要介護高齢者がファウラー位にて,口腔ケアのために開口した場合に,身体にどの程度の負荷がかかっているのかについては明らかにされていない。そこで,本研究では,ファウラー位にて開口した場合と開口しない場合において,高齢者の身体にどのような影響が見られるか検証した。11名の女性高齢者に,ファウラー位にて開口した場合と開口しない場合の実験を行ない,血圧,脈拍,心拍変動を測定し,比較検討した。収縮期血圧では,開口した場合において,ファウラー位の方が実験前仰臥位よりも有意に上昇していた(p=0.021)。拡張期血圧では,開口した場合,開口しない場合ともに,ファウラー位の方が実験前仰臥位よりも有意に上昇していた(p=0.014;p=0.006)。脈拍に有意差は見られなかった。心拍変動では,副交感神経活動(HF),交感神経活動(LF/HF)のいずれにも有意差は見られなかった。ファウラー位で開口した場合には,身体がずり落ちないよう姿勢を保持するために背筋と腹筋が収縮したこと,開口に関与する筋肉が働いたことにより,収縮期血圧が上昇した可能性が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本健康医学会雑誌
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日本健康医学会雑誌 27 (3), 259-265, 2018-10-10
日本健康医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238109014912
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- NII論文ID
- 130007686539
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- NII書誌ID
- AA11419208
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- ISSN
- 24239828
- 13430025
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- NDL書誌ID
- 029313069
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可