処方分類における類方分類の発展とその背景

  • 平地 治美
    千葉大学大学院医学研究院和漢診療学 和光治療院・漢方薬局
  • 坂井 由美
    千葉大学大学院医学研究院和漢診療学
  • 鈴木 達彦
    千葉大学大学院医学研究院和漢診療学 帝京平成大学薬学部 北里大学東洋医学研究所医史学研究部
  • 平崎 能郎
    千葉大学大学院医学研究院和漢診療学
  • 並木 隆雄
    千葉大学大学院医学研究院和漢診療学

書誌事項

タイトル別名
  • The Development for the Classification of Formula Based on the Main Crude Drug and Its Background ; Consideration for the Relationship Between the Classification of Formula Based on the Main Crude Drug in Japan and Formulae on Shang Han Za Bing Lun
  • 処方分類における類方分類の発展とその背景 : 日本での類方分類と『傷寒雑病論』処方の関係について
  • ショホウ ブンルイ ニ オケル ルイカタ ブンルイ ノ ハッテン ト ソノ ハイケイ : ニホン デ ノ ルイカタ ブンルイ ト 『 ショウカン ザツビョウロン 』 ショホウ ノ カンケイ ニ ツイテ
  • —日本での類方分類と『傷寒雑病論』処方の関係について—

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説明

<p>日本漢方の特徴として「方証相対」を重んじた古方が独自に発展してきた点があげられるが,その発展の基礎の構築には類方分類が重要な位置を占めていたと考えられる。類方分類は古方の方意と適応を把握するために,また方剤の薬物組成の研究にも有用であることから,臨床面および教育面で有効な分類方法である。中国では徐霊胎以降大きな発展がなかった類方分類であるが,日本では吉益東洞以後,喜多村直寛をはじめとする考証学派を中心に発展。昭和期の漢方復興期には奥田謙三や大塚敬節らが教育や臨床に利用し,医療用漢方エキス製剤による臨床運用の基礎の構築に大きな影響を与えた。このように日本漢方において重要な位置を占める類方分類であるが,現状では日本での研究は途絶えている。傷寒雑病論を重要視した日本漢方独自の特徴の一つを活かすために再び類方分類に焦点を当て,江戸期・昭和期の古方の類方分類の試みを整理し考察した。</p>

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参考文献 (1)*注記

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