継続癌化学療法を受けている癌患者の生活上の困難と対処
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Abstract
本研究は、化学療法を受けている消化器癌患者が、退院後生活する上でどのような困難を抱え対処しているのかを明らかにすることを目的に、消化器癌患者5 名を対象に半構成的質問用紙を用いて面接を行い、内容分析を行った。その結果、抗癌剤治療を受けながら生活する癌患者の困難として、【抗癌剤治療への恐怖感】【体調の変化に敏感】【予後への不安】【副作用出現による身体的苦痛】【抗癌剤治療継続が苦痛】【退院後の生活への不安】の6 つのカテゴリーが抽出された。また、抗癌剤治療を受けながら生活する癌患者の対処として、【困難を感じた時に相談する】【症状改善に向けた工夫をする】【健康維持増進への工夫をする】【体調に合わせた対処行動を取る】【病気について学習する】【前向きに捉える】【家族を気遣う】の7 つのカテゴリーが抽出された。対象者の困難と対処を踏まえ、看護師は適切な情報提供と退院後患者自身が抗癌剤点滴管理や、抗癌剤の副作用のセルフケア行動が取れるように指導していく事や、病気や治療に立ち向かっていく患者の思いを受け止め、前向きな気持ちを支えていけるような援助が必要である事が明らかとなった。
Journal
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- The Medical Journal of Matsue City Hospital
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The Medical Journal of Matsue City Hospital 13 (1), 23-32, 2009
Matsue City Hospital
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238109115392
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- NII Article ID
- 130007687391
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- ISSN
- 24348368
- 13430866
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed