一般病棟の看護師が実施している認知症高齢者の痛みのアセスメント

書誌事項

タイトル別名
  • Pain Assessment for Elderly Patients with Dementia Performed by General Ward Nurses
  • イッパン ビョウトウ ノ カンゴシ ガ ジッシ シテ イル ニンチショウ コウレイシャ ノ イタミ ノ アセスメント

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抄録

<p> 本研究は一般病棟の看護師が実際に行っているアセスメントの内容を明らかにすることを目的とした.一般病棟の看護師7人に半構成的面接を行った結果,8カテゴリーと30サブカテゴリーが抽出された.看護師は【認知症高齢者の表情や言動の変化の把握】【認知症高齢者の身体状況の変化の把握】【認知症高齢者の日常生活活動の変化の把握】【認知症特有の行動症状の有無や程度の把握】といった本人の状態に着目しアセスメントしていた.また,【声かけやタッチングによる痛みの部位や程度の把握】【鎮痛剤の使用による痛みの変化の評価】といったアセスメント方法を用いるだけでなく,【認知症高齢者が信頼する身近な人との情報共有による痛みの評価】【看護師間の情報共有による痛みの評価と発現の予測】といった情報共有によりアセスメントを行っていた.これらの結果は認知症高齢者の痛みをアセスメントするうえで活用できると思われる.</p>

収録刊行物

  • 老年看護学

    老年看護学 23 (1), 85-93, 2018

    一般社団法人 日本老年看護学会

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