児童におけるしゃがみ動作の可不可および関節間協調性に関連する要因

DOI
  • 滝澤 恵美
    茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科
  • 小林 育斗
    作新学院大学経営学部スポーツマネジメント学科
  • 川村 紗世
    三郷中央総合病院リハビリテーション技術科
  • 岩井 浩一
    茨城県立医療大学保健医療学部人間科学センター

書誌事項

タイトル別名
  • Factors Associated with Ability and Inter-joint Coordination in Children Performing a Deep Squat

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抄録

<p>【目的】本研究は,運動器検診の項目であるしゃがみ動作の可不可,さらに下肢の関節間協調性に関連する要因を調べた。【方法】小学生47 名を対象に,踵接地でしゃがみ動作の可不可を確認した。動作中の膝関節に対する股関節の屈曲角度の変化率が一定であることを表す直線からの偏差を二乗平均平方根で計算し,この値を関節間協調性の指標とした。独立変数として,年齢,性,疼痛・傷害歴,スポーツ活動,生活様式(寝具の種類),身体特性(下肢長,肥満度,足関節背屈の角度および筋力,長座体前屈距離)を調べ,ロジスティック回帰分析または重回帰分析を行った。【結果】しゃがみ動作が不可であった児童は12 名(25.5%)であり,疼痛・傷害歴,肥満度,長座体前屈距離が有意に影響した。膝関節と股関節の関節間協調性は年齢のみが関連した。【結論】児童において,しゃがみ動作の可不可は身体構造の状態を反映し,下肢の関節間協調性には発達による変化が現れる。</p>

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 46 (4), 225-232, 2019

    日本理学療法士学会

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