体組成分析による基礎代謝とエネルギー消費量の関係
説明
<p>【はじめに】</p><p> 生体インピーダンス法を用いた体成分分析装置は短時間に体水分量や筋肉量、基礎代謝量(以下BMR)を計測できることから近年多くの臨床現場で使用されている。BMRの測定は本来測定誤差を低くするため種々の規定があるが臨床においては測定が難しい。そのため本研究では体成分分析装置によるBMRと呼気ガス分析によるエネルギー消費量(以下EE)を相関関係を検討することを目的とする。</p><p> </p><p>【方法】</p><p> 健常成人20名(男性10名(27.1±4.4歳)、女性10名(25.8±4.4歳))に体成分分析装置(InBody社InBody470)にて体組成分析を実施し、その後呼気ガス分析(MINATO社AE-100i)にて代謝測定を実施した。測定は食後最低6時間を経過した時点で行った。</p><p> 解析はIBM社SPSS Statistics Ver.21を使用し相関係数を算出した。</p><p> </p><p>【結果】</p><p> 対象者全例のEEは1814.4±303.6kcalとなり、Harris式による算出1518.8±249.7kcalに対し高値となった。BMRは1355.4±198.8kcalでありEEとの相関関係を算出するとPearsonの相関係数0.775(p=0.000)となった。従属変数をEEとしてBMRを単回帰分析し回帰式を算出した結果、有意な回帰式:Y=1.184X+210.194(Y=EE,X=BMR)が得られた。この回帰式による推定値の標準誤差は197.0kcalであった。</p><p> </p><p>【考察】</p><p> 生体インピーダンス法を用いたBMRの測定はEEを予測するにあたり有用な指標であった。対象者を拡大し詳細な検証をする必要がある。</p><p> </p><p>【倫理的配慮,説明と同意】</p><p>当院倫理委員会の承認を得た。</p><p>また対象者にはヘルシンキ宣言に則り事前に同意を得た。</p><p>なお本報告では開示するCOIはない。</p>
収録刊行物
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- 理学療法学Supplement
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理学療法学Supplement 46S1 (0), A-71_1-A-71_1, 2019
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238110793216
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- NII論文ID
- 130007692489
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可