B.ブルームのマスタリー・ラーニングの治療教育への導入 ―1970年代シカゴにおける読みのスキルの低い子どもへのプログラムの展開―

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of the Implementation of Mastery Learning in Remedial Reading Activities: Program for Students With Low Reading Ability in Chicago in the 1970s
  • B.ブルーム ノ マスタリー ・ ラーニング ノ チリョウ キョウイク エ ノ ドウニュウ : 1970ネンダイ シカゴ ニ オケル ヨミ ノ スキル ノ ヒクイ コドモ エ ノ プログラム ノ テンカイ

この論文をさがす

説明

<p>本稿では、1970 年代後半のシカゴ市公立学校において、読み(reading)の指導に完全習得学習(mastery learning、以下ML とする)を導入した経緯と展開を探ることとする。ML を通した読みの指導の全体像を探るだけでなく、読みの水準が生活年齢による学年より2学年以上遅れた子どもに対する治療(remediation)や治療教育(remedial activities)に注目して、読みに大きな教育的ニーズをもつ子どもに対する指導の特徴とその制約などについて考察することを課題とする。シカゴ市公立学校ではMLの導入について2つの特徴をもっていた。第一に、読みの指導領域を中心にMLを導入したこと、第二に、学校区全域で導入したことである。読みのスキルが著しく低い子どもを通常学級の中で援助する萌芽をもっていたものの、高校進学に関する政策による大量の補習者や、高校進学者の読みのスキルの低さなどが批判の対象ともなった。</p>

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 56 (2), 77-86, 2018-07-31

    一般社団法人 日本特殊教育学会

参考文献 (7)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ