NHKアーカイブス保存映像のなかの鯨類ストランディング

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  • Cetacean strandings in the moving images of the NHK archives collections.
  • NHK アーカイブス ホゾン エイゾウ ノ ナカ ノ クジラルイ ストランディング

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抄録

<p>NHKアーカイブスの保存映像から鯨類ストランディングの記録を収集した。鯨類ストランディングを記録した映像は1957–1989年の33年間に31件32タイトルが得られた。内訳を見ると、種別では、ヒゲクジラはコククジラ1件のみ、残りはハクジラで、マッコウクジラ1、コマッコウ2、ツチクジラ属1、アカボウクジラ7、イチョウハクジラ2、シャチ2、コビレゴンドウ4、カズハゴンドウ1、ハナゴンドウ4、ハンドウイルカ1、マダライルカ1、セミイルカ1、カマイルカ1、種不明小型ハクジラ1が得られ、アカボウクジラが最も多かった。複数の種が一度に見られる事例はなかった。地域別では9道県、北海道1、茨城県3、千葉県8、神奈川県14、三重県1、愛知県1、兵庫県1、長崎県1、宮崎県1の記録があり、神奈川県が半数近くを占めた。記録地域の偏りはストランディングの頻度よりも、取材と放送の都合を反映していると考えられた。また、得られた記録のうち14件は新たに学会に報告されるものであった。併せて視聴したイルカ漁業の映像では、希なユメゴンドウの捕獲が静岡県富戸と和歌山県太地からそれぞれ1件あったことがわかった。</p>

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