京都府宇治市の茶園土壌を用いた覆下栽培の発祥時期の推定
書誌事項
- タイトル別名
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- Estimation of the age of establishment of the traditional shaded cultivation system in a tea plantation in Uji, Kyoto, Japan using soil analysis and <sup>14</sup>C dating
- キョウトフ ウジシ ノ サエン ドジョウ オ モチイタ フクカ サイバイ ノ ハッショウ ジキ ノ スイテイ
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抄録
<p>茶の覆下栽培(被覆栽培)の発祥時期を明らかにする目的で,京都府宇治市の伝統的茶園,宇治七茗園のうち現存する唯一の茶園(奥の山茶園)において,在来種で古いとされる茶樹直下に試坑を作製し,土壌断面調査とともに,炭素含量,植物珪酸体組成,年代値を調べた.その結果,Bw層(試料no. 8)–AB層(試料no. 7)境界で炭素含量が増加をはじめ,AB層(試料no. 6)–A層境界(試料no. 5)から,土色の黒味が増し,炭素含量も急増した.植物珪酸体組成では,AB層でイネ属起源の植物珪酸体が明瞭に認められるようになり,AB層–A層境界からさらに同植物珪酸体の検出密度が増し,また,自然植生由来の植物珪酸体はAB層からA層への減少が示唆された.加えて,14C年代値は,AB層最上部(no. 6)で較正暦年代(2σ)1341~1396 cal AD(probability=56.9%,中央値AD1369),A層最下部(no. 5)で較正暦年代(2σ)1396~1440 cal AD(probability=90.8%,中央値AD1418)を示した.以上のことから,宇治最古の茶園(奥の山茶園)における覆下栽培は,文献資料が示す16世紀後半からさらに150年は遡り,少なくとも15世紀前半には発生していたと推定された.</p>
収録刊行物
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- 日本土壌肥料学雑誌
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日本土壌肥料学雑誌 90 (6), 424-432, 2019-12-05
一般社団法人 日本土壌肥料学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390565134805571840
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- NII論文ID
- 130007762544
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- NII書誌ID
- AN00195767
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- ISSN
- 24240583
- 00290610
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- NDL書誌ID
- 030136015
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可