07発-12-ポ-07 幼児の運動能力調査から見た各測定項目の関係性

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抄録

<p> 本研究は幼児の運動能力調査を実施し、その結果から各測定項目間の関係性について調査することを目的とした。被験者は保育園ならびに幼稚園に所属する幼児202名で、その内訳は年少児56名、年中児79名、年長児67名であった。測定項目は身長、体重に加え、運動能力調査として幼児期運動指針(文部科学省、2012)を参照に、25m走、立ち幅跳び、ボール投げ、両足連続跳び越し、体支持持続時間、捕球の8項目を実施した。測定された記録は全体、年少児グループ、年中児グループ、年長児グループのそれぞれでピアソンの積率相関係数を求めた。その結果、全てのグループで25m走と両足連続跳び越し、立ち幅跳びとボール投げの間に有意な正の相関関係が認められた。さらに、25m走と立ち幅跳び、立ち幅跳びと両足連続跳び越しの間に有意な負の相関関係が認められた。また、体重と体支持持続時間の間には、全てのグループにおいて有意な相関関係を認められなかった。以上の結果から、運動動作のスピードは成長にともなう発育要因に影響を受けず、様々な動作形態の相互に関係するものと考えられた。また幼児の筋持久力は体重に関与しないと考えられた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565134808230272
  • NII論文ID
    130007770258
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.207_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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