04生-12-口-04 静的ストレッチングが下腿三頭筋の硬さに及ぼす影響

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タイトル別名
  • 高齢男性と若年男性の比較

抄録

<p> 本研究は、高齢男性において足関節底屈筋群に対する静的ストレッチングが下腿三頭筋の硬さを低減させるか検証することを目的とした。被験者は、健常な高齢男性および若年男性各20名であった。静的ストレッチングは、各被験者が筋に痛みを感じ始めた足関節角度において90秒×5セット行った。ストレッチング前後において、超音波剪断波エラストグラフィ法を用いて、腓腹筋内側頭中央部および遠位部、腓腹筋外側頭、ヒラメ筋の剛性率を取得し、筋の硬さの指標とした。高齢男性において、静的ストレッチングは足関節背屈15度における腓腹筋内側頭遠位部の剛性率のみを有意に低下させた。一方で、若年男性においては、足関節背屈15度における腓腹筋内側頭中央部および遠位部、腓腹筋外側頭の剛性率の有意な低下が認められた。静的ストレッチングを実施した関節角度における筋剛性率は、いずれの筋においても高齢男性は若年男性より有意に低く、年齢に関わらず腓腹筋内側頭遠位部は他の測定部位より有意に高かった。これらの結果から、高齢男性は若年男性に比べ静的ストレッチングの強度が低く、筋の硬さの低下に対するストレッチング効果も小さいと考えられる。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565134808407168
  • NII論文ID
    130007770130
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.153_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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