09方-11-口-17 クラシックバレエの基本姿勢に対する言葉がけと身体意識の関係の検討

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抄録

<p> クラシックバレエ(以下、バレエ)の基本姿勢では脊柱を随意的に伸張させて立つことが重要とされ、その動作を達成するために「引き上げる」という言葉がけが多用されている。そこで本研究では「身体を引き上げて立つ」という表現に対しての身体意識を調査し、言葉がけと身体意識の関係性について検討することを目的とした。</p><p> 調査対象者はバレエ指導者40名とし、事前に説明し研究参加の同意を得、質問紙を配布し自由記述で回答させた。</p><p> 回答内容を全てテキストデータ化し、調査対象者別にテキストデータを意味単位ごとに切片化した結果、133件に分けられた。さらに切片化したデータを達成したい目的という観点で分類した結果、脊柱の伸張について52件、アライメントについて32件、骨盤の安定について17件、力の加減について15件、重心について12件、呼吸について5件の6つに分類できた。以上の結果より、引き上げるという言葉がけは随意的な脊柱の伸張を促す表現であり、それを行う際にアライメント、骨盤の安定、力の加減、重心、呼吸についての意識をもって動作をおこなっていることがわかった。また、重心感について個人間で差があることがわかった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565134808628608
  • NII論文ID
    130007770443
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.249_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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