流れによるストレスで生じる植物の生育および分子生物学的応答に基づく水理量推定の可能性

書誌事項

タイトル別名
  • POSSIBILITY OF THE HYDRAULIC QUANTITY ESTIMATION BASED ON THE GROWTH AND MOLECULAR BIOLOGICAL RESPONSES OF PLANTS TO STRESSES CAUSED BY FLOW

抄録

<p> 植物は外力による刺激に応じて様々な生育および分子生物学的反応を示す.このため,河道内の残存植生は過去に受けた洪水の情報を生育および分子生物学的情報の形で有する可能性を持っている.本研究ではこの可能性を確認する目的で幾つかの水理条件を設定した流れで植物サンプル(シロイヌナズナ)に刺激を与えるストレス負荷実験を行った.実験では刺激を受けたシロイヌナズナの成長および活性酸素に注目した分子生物学的応答を調べた.葉径は抗力を受けると成長期間は変わらずに葉径が制限される一次遅れ系で表現できること,また,活性酸素を制御する遺伝子の転写産物量が抗力と関連することが示された.これらは植物から過去に受けた洪水の水理情報を抽出できる可能性を示唆する結果であった.</p>

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参考文献 (24)*注記

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