13ア-10-口-01 障害者のエンパワメントとしてのパラリンピックの在り方について

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  • 障害種という視点から

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<p> 現在のパラリンピックは、競技大会としてだけでなく障害者のエンパワメントとしての役割にも注目が集まっている。しかし、現在のパラリンピック大会は全ての障害種を含んでいるわけではなく、障害者のエンパワメントとしてのパラリンピックは、障害種という点において限定的であるという指摘が存在する(Purdue & Howe, 2012)。ただし、先行研究から導かれたこうした主張は、一般の障害者からの声に基づいたものではない。そこで、一般の障害者の声に基づいた上で、障害者のエンパワメントとしてのパラリンピックが、障害種という点において限定的なのかという点を明らかにすることを本研究の目的とした。この目的を達成するため、A自治体の肢体不自由特別支援学校、聴覚障害特別支援学校、並びに対照群として地域の学校に在籍する中学生を対象に、パラリンピックに関するアンケート調査を実施した(n=367, 回収率84%)。統計的な分析の結果、エンパワメントとしてのパラリンピックは、肢体不自由のある生徒にとって比較的機能しているのに対し、聴覚障害のある生徒にとっては十分に機能しているとは言えないことが示された。</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390565134808838400
  • NII Article ID
    130007770601
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.334_1
  • ISSN
    24241946
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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