化粧品用保湿剤の種類と特徴

書誌事項

タイトル別名
  • Types and Characteristics of Moisturizer for Cosmetics: Application of a Amphiphilic Polyether and Phospholipid Polymer
  • 化粧品用保湿剤の種類と特徴 : 両親媒性ポリエーテルとリン脂質ポリマーの応用
  • ケショウヒンヨウホシツザイ ノ シュルイ ト トクチョウ : リョウシンバイセイ ポリエーテル ト リン シシツ ポリマー ノ オウヨウ
  • ─両親媒性ポリエーテルとリン脂質ポリマーの応用─

この論文をさがす

抄録

<p>保湿剤は皮膚角層内の水分を増加・維持し,乾燥による皮膚トラブルを防止する重要な化粧品基剤である。化粧品用保湿剤としては,ポリオールのような低分子からヒアルロン酸のような生体高分子まで多種多様な構造を有するものが知られている。一般的に,低分子保湿剤は吸湿効果が高いものの,保湿効果を高めるために高配合すると使用感が悪化するという課題があった。われわれは,べたつきがなく,肌馴染みの良い水溶性保湿油としてポリオキシブチレン(3)ポリオキシエチレン(8)ポリオキシプロピレン(5)グリセリルエーテルを設計し,高い保湿効果および,有効成分の皮膚浸透制御効果を有することを明らかにした。また,角層の水分保持機能と水分蒸散抑制機能を同時に向上させる素材としてホスホリルコリン基を側鎖に有するリン脂質ポリマーに着目し,汚染物質,菌,紫外線等のさまざまな環境ストレスから皮膚を守る生体防御素材としても応用できることを明らかにした。</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ