動脈硬化から四肢末端乾性壊疽をきたし,粟粒結核を併発した1例
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説明
動脈硬化から四肢末端乾性壊疽をきたし,症状と各種検査結果から膠原病に基づく血管炎,ANCA関連血管炎等の合併を考えてステロイドを使用した.検査値の改善は得られたが壊疽に対する効果はなく,消化管穿孔による腹膜炎から多臓器不全となり死亡.剖検で著明な粥状動脈硬化と総腸骨動脈の狭窄を認めたが,膠原病を疑わせる病変はなく,肺,脾,肝,膵,骨髄,結腸,腹膜の栗粒結核と腎,心のアスペルギルス感染症が認められた.高齢,低栄養に加えてステロイド使用,手術侵襲による免疫不全により日和見感染を生じたものと思われる
収録刊行物
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- 松江市立病院医学雑誌
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松江市立病院医学雑誌 4 (1), 109-113, 2000
松江市立病院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390565134811947008
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- NII論文ID
- 130007776483
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- ISSN
- 24348368
- 13430866
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可